- 清水寺参道 五条坂・茶わん坂
- 五条坂・茶わん坂について
五条坂・茶わん坂は、東山にある清水焼発祥の地です。弁慶と牛若丸が出会ったという五条大橋よりも東を五条坂、東大路通りから清水寺への参道を茶わん坂と呼びます。
この五条坂・茶わん坂一帯で清水焼が作られるようになったのは、8世紀頃に僧行基が清閑寺村茶碗坂で製陶したことからと伝えられています。また、16〜17世紀頃、茶碗屋久兵衛が五条坂一円で金、赤、青の彩色した陶器を作り、「清水焼」の名を冠したことからともいわれています。清水焼の長い歴史と風土の中で、この地は数多くの名工を輩出してきました。人間国宝・近藤悠三記念館や、6代目清水六兵衞以来の家宅なども位置しています。清水寺の境内には、清水焼の祖・野々村仁清と、仁清に師事した尾形乾山(兄は画家の尾形光琳)の顕彰碑が建立され、焼き物の地を静かに見守っています。
現在も多くの陶芸家や陶器店が集まり、「焼き物の町」として栄えている五条坂・茶わん坂。
日常使いのうつわや、作家作品の一点物など、品揃えは多岐に渡ります。焼き物の他にも、京都の伝統工芸品である西陣織や京扇子、またギャラリーも設置されており、見どころをたくさん秘めた所です。
清水寺近くというアクセスの良さも相まって、坂道はいつも人で賑わっています。
伝統と文化を大切に守り、継承しながら、新しいものも受け入れていく五条坂と茶わん坂。
このサイトでは、五条坂と茶わん坂の魅力を国内外に広く紹介するため活動している五条坂・茶わん坂ネットワーク設立の経緯と発起人のインタビューをご紹介いたします。